EE東北ガイドブックWEB版
B-92 建設リサイクル・その他

環境DNAを活用した河川管理

次世代の生物調査手法【環境DNA】
採捕不要で生物情報が取得できる手法を用いた河川管理の試み

生物情報は従来、調査員による直接観察や捕獲で取得され、コスト面で広範囲の調査が難しく、少ない地点での限定的な調査となっていました。そのような中、容易かつ低コストな手法として「環境DNA」が注目されています。環境DNAは、現地で水などの試料を採取し、試料に含まれる生物のDNAを分析し生物種の特定や生息量の推定を行うものです。同手法を用いれば、生物の捕獲をせずとも容易かつ広域的に生息情報が取得できます。包括的な生物情報の把握により、重点的に調査を行うべき箇所や環境配慮すべき箇所が抽出され、一体的な環境保全の管理が可能です。当社では、研究機関と共同で同手法の導入を推進しています。

㈱復建技術コンサルタント
担当:水工技術部 鷲田なぎさ、松野匠
TEL:022-217-2026
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